初めて星占いなるものの存在を知ったのは小学生の時だった。
幼馴染で親しくさせてもらっていた近所の子にそういうものがあると教えてもらったのである。私は奥手で世間知らずで、その子は妙に世知に長けていた。
そういうものに興味を持って本を買って読み、
「世の中にはこういう面白いものがあるんだ」
と感激したことももうずいぶん昔の話だ。
小学生のころ購入した星占いの本は大人向けのものもあり、ティーンズ向けのもあった。そのティーンズ向けに小学館から出ていた「ミニレディー百科しあわせ星うらない」という本があって、口絵のイラストがものすごくきれいで美しかったことを覚えている。
(すぐ下に貼ったリンク先でその口絵の画像が一部載ってるので、興味ある方はご覧になってください)
12星座のイラスト画像をあげてる方がいらっしゃいました。
懐古趣味 小学館 ミニレディー百科・その1 「しあわせ星うらない」
で、この本の中身は今すっかり忘れてしまったけど、いまだに覚えていることがある。
この美しい口絵のイラストで私はさそり座が大嫌いだった。でもそれはどこか屈折していて嫌いと言ってはいけない感じだったので針のようなもので上からエッチングでもするようにさそり座に出てくる女性の顔にひげを書き入れたり涙を流させたりした。
大人になってからもさそり座というのはどうも扱いにくい感じだった。
私自身のホロスコープはさそり座が特に顕著なわけではないが、ちょっと曲者の感じがある。若いころは全くわからず、私の世代にあるさそり座海王星が何かちょっと自分からすると堕落している感じがして、どう考えたらよいのかわからなかった。
そういうわけでさそり座をずっと敬遠して、あまり触れないようにしていたのだが、今年に入って、なにか自分の意識上にいろんなものが変化し始めて、前世紀の西洋占星術の一般的な解釈ではない、新しい解釈とか占法を知ることになる。それは去年まではネット上で見ても全然歯が立たないものだったのになぜか急に開けてきた感じ。
その一つに「恒星パラン」というものがある。
そこで調べてみると、蠍の尾にあたる部分の恒星が自分にとても強い影響を与えているというのでちょっとドキッとした。
蠍の尾に当たる星らしく、鋭い攻撃や批判そういうものに関係するらしい。そして目が見えないことと関係していて、それは盲目でなく、視力以外のつまり、目に見えないものに対しての洞察力、というものに関係しているという。
さて、前置きが長くなった。
表題の本、『スピリチュアル占星術』
今までなんとなく食指が伸びず、見てなかったのであるが、パランのことから、もっと基本的にほかの部分も調べてみよう、と気になり取り寄せて読んでみた。
ホロスコープの一般的な見方*1のほかに日蝕と月蝕が与える影響について書かれていた。
日蝕は自分に与えられた使命。それはこの世に生まれてくるときに宇宙と交わした約束により与えられた才能とか資質ともいう。
月蝕は自分の魂が望んでいるテーマを学ぶこと。日蝕の使命を果たすことにより、月蝕で示されている学びができるのだという。
で、調べてみたら、日蝕のところがなんとさそり座だった。
数秒絶句したのは言うまでもない。
宇宙とどういう約束を交わしてきたのだろうか、私は?
*1:ex.ハウスの位置惑星の位置から見る性質