bluerose’s diary

基礎疾患視点を中心に日々感じたこと

薬(吸入ステロイド)の残留期間って?

今日、少し激しい運動(自転車)をしたら軽く発作が出た。今まで普通に乗ってた距離で発作などでなかったのだが、PF値がそのときより低い今、普段は前と変わらないように思えても、負荷をかけるとたちまち浮かび上がる不調。

これを喘息の薬でないもので収めようとしても収まるものではない。まあそれで結局シムビコートで収めたのだけど、こういうときに現代医学の薬は強みを発揮する。これがあるからこそ、悪名高き喘息死が吸入ステロイドの標準治療化で大幅に減ったのであった。

 

このことはこの10年間でいやというほど体に染みついている。だからこそ意識改革である。それというのも、一つの疑問が出てきたからなのである。

 

今回調子を崩したきっかけは宿泊をともなう航空機での旅行だったのだが、それより半年ほど前にも同じく宿泊をともなう航空機の旅行をしたことがある。向精神薬を服用し始めて10年以上旅行にいったことがなかった。そして断薬後初の旅行、約10年以上ぶりの航空機利用だったのである。

その時に、宿泊先でのどが痛くなり、カゼをひいたようになった。しばらくぶりで喘息発作が出た。それで帰ってきてから病院へ行き、また新しく出た吸入合剤レルベア100を処方してもらったのである。これがよく効いた。ずっと前、アドエアを処方されたときに、かつてないほどPF値が上がったが、このレルベアもその時のアドエアと同じくらい高い値をはじき出した。

換算量はわからないが、宮川病院さんの比較によれば、ステップ2において、シムビコート1日2回とレルベア1001日1回が同じである。

http://miyagawaiin.nzjp.net/adoair.html

しかし、私の身体ではシムビコート朝夕1回でレルベアと同じくらいのPF値は出したことがない。それくらい気道の改善力が優れていた。今までパルミコートとシングレアのペアもレルベア中はシングレアなしでも大丈夫なのであった。で、レルベアを1か月ほど続けてなくなった後に、またパルミコートに戻したけど、シングレア飲まなくてもPF値をしばらく維持できたので、また1か月後にためしに喘息の薬を全部やめてみた。そうすると2週間くらいで風邪のような症状が現れて、再び吸入薬を始めている。

 

この時はああ、吸ステやめるとだめだなあ、くらいにしか思っていなかったが、今回また旅行で調子を崩して、今度は吸ステ以外で喘息が改善するのかどうかやってみたいと感じ、こうして最小限死なない程度の処方薬を使っているが、そういう現在、ちょっと吸ステを外してみるとすぐ死にそうなくらいのPF値になってしまう。ただ、こうやって気道を敏感にしてみると、アレルギー物質以外の、運動したとか、あれをやったとかこんなストレスがあった、というところで随分PF値が変わるので、喘息はかなりいろんな要素があって、複雑なものだな、と改めて思った。

 

ところで、何が疑問か?

レルベアを使った後しばらく薬を減らしてもそれほど落ちなかったことである。

私はそのことを自分の喘息が小康状態になったのだと思っていたのだが、今回の体験をしてみると、なんか、自分の体力が、というより

レルベアしばらく残ってたのではないか?

という考えが浮上してきたのである。

いや、全身に回るわけじゃないし、残留期間のことなどネットで検索しても見つからない。ただ、発作で初めてステロイド点滴を受けたときにどんなものかインターネットで調べてみると1か月くらいは残留しているというような書き込みを見かけたので、一か月間は自分の体がよくなったのでなく、ステロイドで抑えている可能性が大きいな、と思ったことがあるからで、今回のレルベアがその期間ちょっと似ていたから…

 

いやあ、わたしもさ、今のところたいして不都合を感じていない、どころか恩恵すら受けてる標準治療なんだから、このまま続けて健康を維持して、自転車もバリバリ乗ってあちらこちらいろいろ出かけて人生もっと満喫すればいいじゃないか、とか思わないでもないんだけど、なんか心地よくないんだよね。それこそ向精神薬を服用していた時代、悪くないんだけどなんか意気揚々とならない、みたいな。それは自分の精神病のせいかと思っていたのだけど、向精神薬を断薬してみると、とりあえずできなかった就職をしてみるわ、遠距離の旅行をしてみるわ、資格取りに出かけてみるわで、たがが外れたように活動しだして、それが一つ一つは続かないのだけど、かれこれそろそろ断薬も2年。その間わたしは自分を取り戻すためにいろんなことを試している。もちろん喘息の薬は向精神薬と同じには考えられない。しかし、薬からの自立を目指すことで一体なにが見えてくるのか、向精神薬を断薬した経験が、そんな期待を生み出している。