bluerose’s diary

基礎疾患視点を中心に日々感じたこと

アトピー性皮膚炎の炎症と喘息の炎症は違うかもしれない

喘息になりたてのころ、情報収集でお世話になったサイトのひとつに諏訪部章先生の

ぜんそく患者さんからの寄稿集

がある。

ここをよく眺めていていたのはもう10年も前のことだ。その後はあまり閲覧することもなかったのだが、最近始めた自分自身の喘息改善への取りくみの中で、「吸入ステロイドをやめる」という言葉で検索をかけたら、先生のサイトがトップで見つかり、その内容を改めて読むと、古いながらも、なにか一筋のヒントみたいなものも見えるのであった。

余談ですが、実験的にある抗原に感作されたモルモットにその抗原を1回吸入させると、即時的(分単位)の気道収縮(臨床的には発作)遅発型(日単位)のなだらかな気道炎症が起こるとされています。これに対しステロイドは、前者には効かず後者のみを抑えてくれます。これが、ステロイドが気道炎症に良く効くといわれるゆえんです。

質問54

また、これとは別の段で、先生はアトピー性皮膚炎と喘息では炎症という点では異なる病態ととらえた方がいいかもしれない、と書かれている。

 

となると、アトピー性皮膚炎を対象にした脱ステロイドのやり方を喘息に応用するのはかなり危険なことかもしれないと思った。

 

昔ずいぶん閲覧したはずなのに、こういう重要なことをすっかり忘れている。

 

実際、私も今回の減薬実験で、喘息発作に2種類あるような感じがしたのも事実である。状態のいい時には吸入ステロイドとシングレアだけですんでいても、状態の悪い時に、薬を気管支拡張剤一種類にしたり、あるいは吸入ステロイド単体にしたら、シングレアの補助があっても、すぐに不安定になったり、薬が全然効かなかったりして、これはいかんな、と思ったのだ。

 

吸入ステロイドを使いたくないばかりに、昔ながらの気管支拡張剤だけを使っているという質問掲示板の書き込みなども見て、ためしに自分も実験してみた。

気管支拡張剤だけだと、ある時急に不安定になったことがあって、非常に危険だと思った。その時はよくても、薬が切れたときのPF値の下がり方が、半端でなかったのだ。

おそらく気管支拡張剤で気道を無理やり広げているうちに、知らず知らずに諏訪部先生いうところの、遅発型炎症が進んでいたのだろう。

 

喘息死になる、というのがわかるような気がする。

 

また、作戦練り直しだわ。